• 準備力
2017/12/14

そのイライラで肌は内側から乾いている!現代女性の「ストレス性乾燥肌」

「肌が不調だと、なんだか気持ちまで塞いでしまう」そんな経験、女性なら誰しも思い当たるでしょう。肌と心の関係は、遠いようで、かなり密接なもの。そこで今回は、多くの女性が抱える肌悩みであり、美肌の大敵である「乾燥」と「ストレス」についてのお話です。

■時代の変化で見えてきた女性の肌とストレス

ストレスには外的要因(環境)と内的要因(精神的)があります。気候変化、大気汚染、オフィス内のエアコンなど、外的ストレスが肌に及ぼす影響についてはよく知られていますが、精神的な内的ストレスが肌の健康に影響を及ぼす一因になるといっても、ちょっとピンとこないかもしれません。それもそのはず、内的ストレスが肌状態に影響することを臨床で実証することは難しく、これまで研究されることが少なかった分野なのです。

しかし近年、女性の社会進出が活発になり、またライフスタイル・ライフステージ変化によるストレスに注目が集まる中で、女性ならではの肌意識とストレスの関係についての調査・研究が始まっています。そこで注目されているのが「ストレス性乾燥肌」です。


■うるおい因子セラミドの分解で起こる「ストレス性乾燥肌」とは?

最初にお話ししたように、ストレスには環境などによる外的ストレスと精神的な内的ストレスがあり、そのどちらも、感知するのは脳です。外的要因は、例えば過度な空調や紫外線などは直接肌に影響を与えますが、それだけでなく「肌にあたる風が不快」「日焼けして肌が痛い」などは、脳が感じるストレスになります。

さて、この時体内では何が起きているのでしょうか。脳がストレスを感じると、ストレスをコントロールする中枢である視床下部が興奮。さらに副腎皮質が刺激されて、免疫や代謝に関与する別名ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が促されます。最新の研究では、このコルチゾールの過剰分泌が、肌に重要な「セラミド」を分解してしまうことがわかりました[1]。セラミドが不足すると角層は十分に水分を保持することができず、肌の乾燥を招きます。これが「ストレス性乾燥肌」のメカニズム。複雑な人間関係や時間に余裕がないなど、今日も感じたその精神的なストレスで、気づかぬうちに肌の乾燥は進行する傾向にあります。


■高ストレス女性の5割以上が「乾燥肌」だと感じている!

全国7万人の女性に対して行ったオフラボの「ココロの体力測定2016」では、自身の肌タイプを8項目(「当てはまるものがない」含む)から選択してもらいました。その中で高ストレス女性*の「普通肌である」が31.7%であったのに対し、「乾燥肌である」「混合肌である(乾燥肌を含む)」の合計は47%。実に5割近い高ストレス女性たちが、自分の肌は乾燥肌だと認識していることがわかりました。

<高ストレス女性の肌タイプ意識>



また「乾燥肌」と「普通肌」(共に高ストレス女性)の「生活習慣(その他)」項目の割合を比較し、両者に2倍以上の開きがあったのが以下の結果です。大別すると、「『心の体力』が落ちている」「休んでも疲れが取れないと」と“疲労”に関するもの、「スマホが手放せない」「自由な時間を有効に使えない」といった“時間”関連、そして「最近褒められていない」という自分の“存在感”の3つに。「疲労=休み不足(休み方)」「時間=セルフケア不足」「存在感=居場所不足」は、現代女性の特徴的なストレス要因です。

<高ストレス女性「乾燥肌」「普通肌」の生活習慣比較>


肌とストレスに関する研究を行う桜美林大学・山口創先生も、オフラボの記事で「肌の変調は『ストレスがたまっているサイン』と捉えて心と体をしっかり見つめること」が大切であると書かれています。自信の持てる肌がいきいきとした毎日を作るのは、有職者も専業主婦も、ママでも、学生であっても、すべての女性にとって共通です。ストレスオフを考える時、心身だけでなく「肌」のケアを心がけること、はじめてみませんか?

高ストレス女性の約5割が自分の肌は“乾燥肌”であると認識。ココロの体力測定 【ストレスと乾燥肌 編】
肌とストレス(後編)【肌からストレスオフを考える④】


*厚生労働省のストレスチェック(B項目)で77点以上

[1]Yitao Wang, Chunxue Zhang, Yuelei Jin, Xiao‐fan Wang, Qing He, Zhu Liu, Qing Ai, Yunlong Lei, Yi Li, Fangzhou Song and Youquan Bu(2017). Alkaline ceramidase 2 is a novel direct target of p53 and induces autophagy and apoptosis through ROS generation Sci Rep.,2017;7:44573



取材・執筆:オフラボ 監修:メディプラス