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2018/03/08

もっと"掛け布団"に注目を!快眠生活の新常識33/50マネジメントを知ろう

オフラボでは、ストレスをマネジメントできる力の基本は、毎日の生活習慣で培われると考えています。中でも1日の疲れを癒やし、翌日の活力を養う睡眠は、言わば再生のための大切な時間。「睡眠の基本」「がんばり時の正しい徹夜」など、眠りに関する情報を多数発信していますが、今回は「寝具」がテーマです。まだ多くの人がその大切さに気付いていない寝具の重要性を、東京西川の眠りのスペシャリストであるスリープマスターの杉原桃菜さんに取材しました。

■睡眠は「長さ」から「質」の時代へ

近年、眠りに注目が集まっています。話題の中心は、眠りの"質"。きちんと睡眠時間(長さ)を確保するだけでなく、疲労回復への期待から、「いかにいい睡眠をとるか?」という"質"を意識する人が増えているのです。ところでこの「質がいい」状態、なんとなくイメージはできるけれど……?という人が多いのではないでしょうか。

睡眠の質を測る指標の一つが、「睡眠の深さ」です。睡眠には、主に脳を活性化させる「レム睡眠」と、主に脳を休ませる「ノンレム睡眠」があります。睡眠中、2つの眠りは約90分のサイクルで4~5回繰り返されますが、朝の目覚めに向かってその振り幅は徐々に小さくなっていくため、深い眠り、すなわち質のいい睡眠をとるのに大切なのは入眠してすぐの1~2回目。ベッドに入ってからの3時間で、睡眠の質は決まると言えるかもしれません。

リラックスだけじゃない。お風呂でぐっすり上質な眠りを

<レム睡眠とノンレム睡眠>


出典:「"睡眠の質"に関するFACT BOOK」東京西川



■その寝具、本当に快適?

入浴はベッドに入る1時間前までに済ませて体温を徐々に下げる。眠る前は部屋を暗くして、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を促すなど。入眠しやすくする方法はさまざまありますが、まさに眠りそのものの質を左右するのが「寝具」です。例えば、どんなにスムーズに入眠できても、寝心地が悪くて過度に寝返りをうってしまえば睡眠サイクルの妨げに。それにも関わらず、東京西川の調査では、「こだわりのある寝具はない」と答えた人がなんと半数近くの46.3%にものぼったのです。あなたの使っているその寝具、本当に快適ですか?



■快適な眠りを布団の中の温度&湿度で考える「寝床内気象」

「寝床内気象(しんしょうないきしょう)」という言葉をご存知でしょうか。眠りの最中に布団と体の間にできる空間の「温度」と「湿度」のことを言います。寝具の中でも、保温性、吸透湿性のある掛け布団が、この寝床内を保つために大切な役割を担っています。

東京西川の研究機関である日本睡眠科学研究所では、理想的な寝床内温度・湿度を明らかにするために数々の実験を重ねてきました。その結果、体からの放熱の影響で急上昇した後、寝床内気象は一定に。掛け布団の保温性が室内の温度・湿度に対して適切であれば、寝床内は「温度33±1℃」「湿度50±5%」に近づくことがわかったのです。この条件は夏でも冬でも変わりませんから、掛け布団で調整することが必要というわけです。「33/50(サンサンゴーマル)」と覚えましょう。

<入床後の寝床内気象(温度・湿度)の変化>


出典:入床後の寝床内気象(温度・湿度)の変化「寝床内気象を考慮した寝具」日本睡眠科学研究所



■羽毛布団・綿毛布・タオルケットの3点を基本に

寝室の室温は、冬は22℃、夏は25℃が理想的であるとされています。そこで33/50な寝床内気象に近づくために、おすすめなのが以下の寝具の組み合わせです。

▼室温10℃前後・・・毛布+羽毛布団(1.2㎏)
▼室温15℃前後・・・羽毛布団(1.2㎏)
▼室温25℃前後・・・綿毛布またはタオルケット

夏も冬も、就寝の約1時間前からエアコンなどで室温を整えておきたいものですが、真冬でぐっと寒く室温の上がらない日などは、綿毛布の上に羽毛布団を重ねると温かく眠れます。近頃は「熱を逃がさないよう、毛布は羽毛布団の上に」という使い方が常識となっていますが、実は一概には言えません。毛布の素材によって異なるからです。天然素材の綿やウールを使った毛布は、体から放出される湿気を吸収してくれるため、直接体に触れる羽毛布団の下が適しています。化繊の毛布は蒸れやすいため、羽毛布団の上から重ねて使ったほうがよいのです。

季節の変わり目の今、洋服と一緒に掛け布団も衣替えを。気温や室温と併せて寝床内気象の「33/50」を意識して、眠りの質をさらにアップしましょう。



取材・執筆:オフラボ 監修:杉原桃菜

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