• 準備力
2017/04/14

脳科学の視点からストレスを知ろう

胃が痛くなったり、気分が鬱々として晴れなかったり。とかく、現代人を悩ませる原因として挙げられるストレスですが、果たしてストレスとは何者なのか?ここでは脳科学の視点からストレスを説明します。

◾️1936年、ハンス・セリエ博士が「ストレス学説」を発表

日本では戦後の高度経済成長期あたりから使われ始めた「ストレス」という言葉。1957年には流行語になり、本格的に広まったのは好景気に沸いた1980~90年代のバブル経済期。さなかの1985年には「日本ストレス学会」が発足されました。では、世界で最初に使われたのはいつのことでしょうか。

そもそもは物理用語で、物体に圧力を加えた時、それに応じて生じる力のことを指すのが、ストレス。そんな言葉を医学の世界に持ち込んだのが、免疫学者のハンス・セリエ博士です。1936年にイギリスの科学雑誌『ネイチャー』で発表した論文の中で「何かしらの刺激によって生体に歪みが生じ、ヒトの体が適応を迫られている状態」を「ストレス」と表したことが始まりと言われています。


◾️脳ストレスと三大神経伝達物質

ハンス・セリエ博士が示した、ストレスを引き起こす“何らかの刺激”は、痛みや熱さなどによる「身体的ストレス」と対人関係などによる「精神的ストレス」に分類されます。

これまで精神的なストレスは心の問題とされその解明は進みませんでしたが、近年の脳科学の研究により、身体的ストレスと同様に精神的ストレスも「脳」が感じているものであることがわかってきました。そこには人体の重要な活動に影響を及ぼす三大神経伝達物質、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンの3つが関わっています。


<ストレス要因とストレス症状>

監修:有田秀穂

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