• 準備力
2017/06/29

脳の“クセ付け”を利用して、子どもを伸ばす向き合い方を

「どうせ私は○○できない」そんな決めつけが、ストレスオフな生き方を妨げてしまっているかもしれません。メンタルコーチの資格を持ち、1万人以上のダイエットを成功人導いてきたダイエットトレーナー・小山圭介さんが教えてくれた脳の“クセ付け”が、そんな意識を好転させるきっかけに。子育て中のママやパパも必見です!

■ダイエットの失敗を繰り返す“あきらめ回路”

例えばダイエット。食べる量・質、運動といった生活習慣はもちろんですが、「どうせ私は痩せられない」「夜9時以降食べないって決めても、食べちゃうし」、そんなネガティブ思考が成功を妨げていることが多くあります。

理由として挙げられる一つは「痩せられない」という思い込みが、痩せられない脳に仕向けてしまっている可能性。そして二つ目は、ネガティブ思考からくるストレスです。太古、人や動物はさまざまな敵に囲まれ、常に危機的状況、すなわちストレス状況にありました。そんな中での栄養補給は、まさに生き残るための糧。これはストレスにより誘発されるコルチゾールが、食欲を抑制するセロトニンの分泌を妨げることで食欲を増進させてしまうという脳科学的視点から見ても理にかなっているわけですが、現代ではどうでしょうか。

ストレスによる過食は、肥満を招くことになります。いかに「痩せられない」と凝り固まってしまったネガティブ脳の回路を書き換え、ストレスから遠ざけるか。ポジティブなイメージを描ける脳の“クセ付け”を、トレーナーを務めているダイエット合宿では一緒に行っています。


■成功している10%の可能性を引き出す

人はたとえ10%の大きな成功があったとしても、90%の失敗に影響を受けてしまうもの。これこそが脳のクセなわけですが、「××はよくできてますね」「▲▲、すごいじゃないですか!」と、本人が気づいていない10%をチアリーディングしてあげる。また自分のストレスは「介護」「仕事」「人間関係」などの外的要因によるものだと思っている人がとても多いのですが、掘り下げて聞いていくと、実は「自分に自信がない」といった内的要因も半分を占めています。そう考えると、ストレス発散に代表される「行動」で解決できるのは50%、残りの「気の持ちよう」をどう転換できるか? シンプルな作業ですが、他者からの一つひとつの声掛けや確認で、人の意識というのは大きく変わるのです。


■子育てにも有効な脳の“クセづけ”

これはダイエットに限りません。ポジティブな思考癖は、ストレスを遠ざけ、人生を好転させるきっかけになります。子育ても同じです。「何で○○できないの?」「どうして××なの?」とできていないことを叱るのではなく、まずはできていることを評価してあげましょう。子どもに対しては特に、「えらいね」「すごいね」と単にほめるのではなく、「お片づけ、上手にできたね」など“できていること”の理由を明確にして評価してあげることが大切です。

ぜひ実践してみてください。そして、子どもの変化を観察してみてください。これからさまざまな経験をし、知識を吸収していく子どもの脳は大人よりも柔軟です。向き合い、積み重ねることで“脳のクセ”をつけてあげましょう。


取材・監修:小山圭介

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